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Research

涙液検査:TearExo法について

神戸大学の研究成果に基づく、涙液中エクソソームを簡便、高感度に測定する革新的な技術

About

TearExo法について

乳がんリスクを、もっと日常的に

TearExoの涙液検査は、従来の乳がん検診に代わるものではありません。
定期的な乳がん検診の重要性は変わりません。

この検査は、検診と検診の間に「今の自分のリスクはどうだろう」と確かめたいとき、乳がんについて考えるきっかけとなる新しい選択肢です。

細胞外小胞(エクソソーム)という指標

涙液中に含まれる「細胞外小胞(エクソソーム)」という物質に着目。がん細胞と正常細胞では異なる性質を持つことが知られています。

高感度な測定技術

神戸大学の研究成果に基づき、涙液中のエクソソームを高感度で測定できる技術を開発。従来の測定法の1,000倍の感度を実現。

Results

研究成果

乳がん患者と健常人の比較

乳がん患者と健常人の比較

乳がん患者の術前術後の比較

乳がん患者の術前術後の比較

涙液でリスクの違いを判別

涙液中のエクソソームを測定することで、乳がん患者とがんがない方のエクソソームに違いがあることが確認されました。つまり、涙液による乳がんリスク判別の可能性が示されました。

涙液でリスクの違いを判別

乳房全摘手術を受けた患者さんの手術前と手術後で、涙液中のエクソソームが変化することも確認されています。

さらなる可能性

手術後には健常な方と同様のエクソソームが検出されたことから、将来的には薬物療法の効果確認や術後の経過観察、再発リスクのチェックなど、様々な場面での活用可能性も考えられます。

Method

検査方法

シルマー試験紙
シルマー試験紙を使用

ドライアイの検査でも使われる「シルマー試験紙」という、小さくて薄い短冊状のろ紙を目じりに置き、数分間目を閉じて涙をしみこませます。

採取した試験紙は専用の溶液に浸してエクソソームを回収し、自動分析装置で測定します。

01. 涙を採取
02. 容器に入れて送付
03. 検査結果を受領 (アプリ/WEB)

より身近な検査を目指して

将来的には、新しく開発する予定のさらに非侵襲的な涙液採取法への転換も検討しています。
乳がんについて考え、行動するきっかけを、もっと身近にしたいと考えています。

Method

検査方法

分析装置
Step1 測定準備

専用のセンシングチップを準備します。

Step2 測定試料の準備

シルマー試験紙で採取した涙液を抽出します。

Step3 分析開始

センシングチップが装着された分析装置で涙液成分を分析し、結果が出力されます。

Original Article

TearExo法に関する原著論文

国際的に権威ある学術誌に掲載

神戸大学の研究成果であるTearExo法は、
国際的に権威ある学術誌に掲載されています。

Angewandte Chemie International Edition(ドイツ化学系トップジャーナル)、Journal of the American Chemical Society(米国化学系トップジャーナル)にて、ジャーナルカバーイメージとともに掲載されました。

ジャーナル表紙

Mori, K., Hirase, M., Morishige, T., Takano, E., Sunayama, H., Kitayama, Y., Inubushi, S., Sasaki, R., Yashiro, M., Takeuchi, T. A pretreatment-free, polymer-based platform prepared by molecular imprinting and post-imprinting modifications for sensing intact exosomes, Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58, 1612-1615. (DOI: 10.1002/anie.201811142)

Takeuchi, T., Mori, K., Sunayama, H., Takano, E., Kitayama, Y., Shimizu, T., Hirose, Y., Inubushi, S., Sasaki, R., Tanino, H. Antibody-conjugated signaling nanocavities fabricated by dynamic molding for detecting cancers using small extracellular vesicle markers from tears, J. Am. Chem. Soc. 2020, 142, 6617-6624. (DOI: 10.1021/jacs.9b13874)